No.81 戦時中の神社と、海外に建てられた神社
戦時中、神社は出征兵士の武運を祈る場になった。台湾や朝鮮など日本が治めた地域には、国が主導して神社が建てられた。ハワイや南米には移民が建てた神社もあり、今も残っている。
本文と出典
日中戦争から太平洋戦争にかけての時代、神社は戦争と深く結びつきました。
また、日本が治めた海外の地域や、日本人が移り住んだ土地にも、多くの神社が建てられました。
【戦時中の神社】
出征する兵士の武運や、戦の勝利を祈るお参りが、各地の神社で行われるようになりました。
昭和14年(1939年)には各地の招魂社が護国神社と名前を改め、靖国神社や護国神社で戦死した人々がまつられました。
【国が主導して建てた海外の神社】
日本が治めた地域には、国が主導して神社が建てられました。
台湾神社(台湾):明治34年(1901年)創建。北白川宮能久親王と開拓の三神をまつり、昭和19年(1944年)に天照大御神を加えて台湾神宮となりました。
朝鮮神宮(京城、いまのソウルの南山):大正14年(1925年)。天照大御神と明治天皇をまつりました。
関東神宮(旅順):昭和19年(1944年)。旅順は関東州(日本の租借地)にあり、満洲国とは別の地域です。満洲国には、別に建国神廟(昭和15年)が置かれました。
南洋神社(パラオのコロール):昭和15年(1940年)。
はじめは現地に住む日本人のための神社でしたが、戦時体制が強まると、現地の人々にも神社への参拝が求められるようになりました。
こうした神社は、終戦とともにほとんどが取り壊され、なくなりました。
【移民が建てた神社】
一方で、ハワイや北アメリカ、南米などに移り住んだ日本人が、自分たちの手で建てた神社もあります。
こうした神社の中には、今も地域でまつりを続けているものがあります。
【参考にした資料】
『神社に秘められた日本史の謎』(新谷尚紀)、『靖国神社』、『神道と神社の秘密』(歴史研究会)
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