No.61 大祓(夏越と年越)と茅の輪くぐりの意味
大祓は6月30日と12月31日に、半年分の罪やけがれを祓い清める行事。6月の夏越の大祓では、茅の輪をくぐって無病息災を祈る。茅の輪は蘇民将来の話に由来する。
本文と出典
大祓(おおはらえ)は、知らず知らずのうちに身についた罪やけがれを祓い清め、清らかな心と体に戻るための行事です。
毎年、6月30日と12月31日の年2回行われます。
【夏越の大祓と年越の大祓】
夏越の大祓(なごしのおおはらえ)は6月30日で、一年の前半の罪やけがれを祓います。
病気がはやりやすい夏を前に、無病息災を祈ります。
年越の大祓(としこしのおおはらえ)は12月31日で、一年の後半の罪やけがれを祓い、清らかな身で新しい年を迎えます。
【人形(ひとがた)】
大祓では、人の形に切った紙(人形)で体をなで、息を吹きかけて、自分の罪やけがれを移します。
その人形をお祓いして、川や海に流したり、お焚き上げしたりします。
【茅の輪くぐり】
夏越の大祓では、境内に茅(ちがや)で編んだ大きな輪(茅の輪、ちのわ)が置かれ、これをくぐって祓い清めます。
くぐり方は、左回り、右回り、左回りと八の字を描くように三度くぐるのが一般的です。
年末の大祓で茅の輪を置く神社もあります。
【蘇民将来の話】
茅の輪は、『備後国風土記』に伝わる話がもとになっています。
旅の途中の武塔神(むとうのかみ)を、貧しい蘇民将来(そみんしょうらい)が手厚くもてなしました。
武塔神はお礼に、茅の輪を腰に付けていれば疫病を逃れられると教え、蘇民将来の家族は助かったといいます。
武塔神は、のちに素戔嗚尊と同じ神とされるようになりました。
【参考にした資料】
『総図解 日本の神社』(渋谷申博)、『神道と神社の秘密』(歴史研究会)、『図解 神社入門』(渋谷申博)、『神社の謎』(合田道人)
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