No.6 おみくじの始まりと、結ぶ習わし
おみくじのもとは神の意志を占う古代の占い。中世には将軍もくじで決まった。結ぶのは神と縁を結ぶ、悪い結果を境内に留めるためとされる。
本文と出典
おみくじは、神の意志をうかがうために引くくじです。
いまは運勢を占うものとして親しまれていますが、もとはもっと重い意味を持っていました。
【古代の占いから】
古代の日本では、鹿の骨や亀の甲羅を焼き、そのひび割れで神の意志を占っていました(太占、亀卜)。
やがて、紙などに候補を書いて神前で引く、くじの形が生まれます。
中世には、大事なことを人が決めかねるとき、くじで神の判断を仰ぎました。
正長元年(1428年)には、室町幕府の次の将軍が石清水八幡宮でのくじ引きで選ばれ、足利義教が将軍になっています。
【運勢を占うおみくじへ】
江戸時代になると、天台宗の元三大師(良源)にちなむ「元三大師百籤」が広まりました。
吉凶と短い詩が書かれた、いまのおみくじに近い形で、ここから一人ひとりの運勢を占うものとして定着していきました。
【結ぶ習わし】
引いたおみくじを境内に結ぶのは、神と縁を結ぶため、また凶が出たときに悪い運を境内に留めて吉に転じるためとされます。
木の枝に結ぶと木が傷むので、「みくじ掛け」に結ぶよう案内している神社が多くあります。
結ばずに持ち帰り、ときどき読み返して心がけにしてもかまいません。
【参考にした資料】
『神道と神社の秘密』(歴史研究会)、『神主さんが教えてくれる「おとなの神社旅」』(三浦利規、徳本昌大)、『総図解 日本の神社』(渋谷申博)、『神社の謎』(合田道人)、『図解 神社入門』(渋谷申博)
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