No.4 お賽銭の意味と始まり
お賽銭は願いをかなえてもらう代金ではなく、神へのお礼として納めるもの。もとは米や作物を供えていたのが、お金に変わった。
本文と出典
お賽銭は、神社やお寺でお参りするときに納めるお金です。
願いをかなえてもらうための代金ではありません。
「賽」の字には、神の恵みにお礼をするという意味があり、日ごろの感謝を形にして納めるものとされます。
【もとは米や作物だった】
昔、神前に供えたのは、その土地でとれた米や酒、野菜や魚でした。
その年に初めて収穫した米は「初穂(はつほ)」と呼ばれ、まず神に供えました。
神前に米をまく「散米(さんまい)」や、米を紙に包んで供える「おひねり」の習わしもありました。
【お金に変わる】
室町時代から江戸時代にかけてお金が広く使われるようになると、米の代わりにお金を供える習わしが広まりました。
いまもご祈祷などで納めるお金を「初穂料」と呼ぶのは、米を供えていたころの名残です。
【賽銭箱の古い記録】
賽銭箱の記録で古いものとしてよく挙げられるのは、鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)の例です。
戦国時代の僧侶の日記『快元僧都記』に、天文9年(1540年)に「散銭櫃(さんせんびつ)」という箱を置いたと書かれています。
江戸時代になって参拝する人が増えると、賽銭箱はあちこちの神社に置かれるようになりました。
【参考にした資料】
『総図解 日本の神社』(渋谷申博)、『神社の謎』(合田道人)、『神主さんが教えてくれる「おとなの神社旅」』(三浦利規、徳本昌大)
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