No.2 鳥居のくぐり方、参道の歩き方、手水の使い方
鳥居の前で一礼し、参道は端を歩き、手水で手と口を清めてから社殿へ向かう。一般に案内されている作法と、その意味をまとめる。
本文と出典
神社に着いてから社殿の前に立つまでに、鳥居、参道、手水舎の三つを通ります。
ここでは、多くの神社や参拝の手引きで案内されている作法を順に紹介します。
作法は神社によって違うことがあるので、境内に案内があればそちらに従ってください。
【鳥居の前で一礼する】
鳥居は、ここから先が神の場所(神域)であることを示す門です。
帽子を取り、身なりを整えてから、鳥居の手前で軽く一礼してくぐります。
帰るときも、鳥居を出たところで社殿の方へ向き直って一礼します。
【参道は端を歩く】
参道の真ん中は「正中(せいちゅう)」と呼ばれ、神の通り道とされます。
そのため、左右どちらかの端を歩くよう案内している神社が多くあります。
ただし、この考え方は近年になって広まった説明だとする本もあり、昔から全国で決まっていた作法とは言い切れません。
【手水の意味】
手水は、神前に進む前に心身を清めるためのものです。
『古事記』で、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が黄泉の国から戻ったあと、川で体を洗い清めた話(禊)がもとにあるとされます。
本来は川や海に入って全身を清めるところを、手と口をすすぐ形に簡単にしたのが手水です。
【手水の手順】
一杯の水で、次の順に行うのが一般的です。
右手で柄杓を持って水をくみ、左手を洗います。
柄杓を左手に持ち替えて、右手を洗います。
もう一度右手に持ち替え、左の手のひらに水を受けて口をすすぎます。
柄杓に直接口をつけてはいけません。
もう一度左手を洗い、最後に柄杓を立てて、残った水で柄を流してから戻します。
【柄杓の無い手水舎】
2020年ごろから、感染症対策で柄杓を置かず、流れる水で手を洗う形にした神社が増えました。
その場合は、流れている水で左手、右手の順に洗います。
【参考にした資料】
『神主さんが教えてくれる「おとなの神社旅」』(三浦利規、徳本昌大)、『図解 神社入門』(渋谷申博)、『総図解 日本の神社』(渋谷申博)、『神社の解剖図鑑』(米澤貴紀)、『神社の謎』(合田道人)、『神社で柏手を打つな』(島田裕巳)
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