No.84 「成功している人は神社に行く」という本の考え方
八木龍平『成功している人はなぜ神社に行くのか』(2016年)は、成功者の神社とのかかわりを紹介し、神前で感謝と決意を伝えることの大切さを説く。神社を敬った経営者の例も紹介する。
本文と出典
「成功している人は神社に行く」という考え方は、八木龍平『成功している人はなぜ神社に行くのか』(2016年)によって広く知られるようになりました。
ここでは、その本の考え方と、確かめられる事実を分けて紹介します。
【本の考え方】
本は、歴史上の人物や経営者には、神社を大切にした人が多いと紹介しています。
そして、神社では自分の利益だけを願うのではなく、日ごろの感謝を伝え、世の中のために何をするかを神前で決意することが大切だと説いています。
そうすることで心が整い、行いが変わっていく、というのが本の主な主張です。
参拝と収入や幸福感の関係についての調査にも触れていますが、どれも参拝したから成功する、という因果を示すものではありません。
【神社を敬った経営者の例】
出光興産を創業した出光佐三は、故郷に近い宗像大社を深く敬い、昭和の大修理に私財を投じました。
パナソニック(松下電器)を創業した松下幸之助は、会社の敷地に「根源の社」や龍神をまつる社を設けました。
【歴史上の例】
織田信長は、桶狭間の戦いの前に熱田神宮で勝利を祈ったと伝えられ、お礼に奉納したとされる塀(信長塀)がいまも残っています。
【読むときに】
神社にお参りすることが、心を整え、日ごろを振り返るきっかけになるのは確かです。
一方で、参拝と成功の結びつきは、この本の考え方として受け止めるのがよいでしょう。
【参考にした資料】
『成功している人はなぜ神社に行くのか』(八木龍平)、『神社に秘められた日本史の謎』(新谷尚紀)、『神社の解剖図鑑』(米澤貴紀)
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