No.83 パワースポットブームと神社
2000年代の後半から、神社が「パワースポット」として注目され、若い人や女性の参拝が増えた。御朱印集めも広まった。一方で、作法や本来の意味をめぐる議論も起きた。
本文と出典
2000年代の後半から、テレビや雑誌、インターネットで、神社が「パワースポット」として取り上げられるようになりました。
特に2009年から2010年ごろには、東京の明治神宮にある清正井(きよまさのいど)が話題になり、多くの人が訪れました。
【参拝する人の広がり】
それまで神社に参るのは、地元の氏子や、初詣などの決まった機会が中心でした。
ブームをきっかけに、若い人や女性が一人で、あるいは友人どうしで神社をめぐるようになりました。
縁結びや開運などのご利益を求める人が増え、お守りや御朱印を受ける人も増えました。
御朱印集めは2010年代に大きなブームになりました。
【大きな神社と小さな神社】
メディアで取り上げられる一部の神社に人が集まる一方で、地方の小さな神社の多くは、氏子の減少に悩んでいます。
ブームが、神社のあいだの差を広げたという指摘もあります。
【作法と本来の意味】
ご利益や「パワー」を得ることだけを目当てに、作法や感謝の気持ちがおろそかになるお参りが問題にされることもあります。
神社の側からは、ブームで終わらせず、地域の守り神への感謝や、神を敬う気持ちを大切にしてほしいという声も上がっています。
【参考にした資料】
『成功している人はなぜ神社に行くのか』(八木龍平)、『神道と神社の秘密』(歴史研究会)、『神社の謎』(合田道人)、『神社崩壊』(島田裕巳)、『神社本庁とは何か』(小川寛大)、『神主さんが教えてくれる「おとなの神社旅」』(三浦利規、徳本昌大)、『神社の解剖図鑑』(米澤貴紀)
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