No.18 千木と鰹木とは何か、男神と女神で違うという話は本当か
千木は屋根の両端で交差する木、鰹木は棟に並ぶ丸太。先を縦に切る千木は男神、横に切る千木は女神という話は目安にすぎず、伊勢神宮の外宮という有名な例外がある。
本文と出典
神明造や大社造の本殿の屋根には、交差して空に突き出た木と、棟の上に並んだ丸太が載っています。
前者を千木(ちぎ)、後者を鰹木(かつおぎ)といいます。
【千木】
屋根の両端で、斜めの板がV字に交差して突き出たものです。
古い建物で、屋根の端の板を交差させて組んだ名残とされます。
千木の先の切り方には二通りあり、縦に切ったものを外削ぎ(そとそぎ)、横に切ったものを内削ぎ(うちそぎ)といいます。
図:千木の外削ぎと内削ぎ(三角の側から見た屋根)
【鰹木】
棟の上に、棟と直角に並べた丸太です。
鰹節に形が似ていることから、この名があります。
もとは屋根の押さえとして載せたものと考えられています。
【男神と女神で違うのか】
祭神が男神なら千木は外削ぎで鰹木は奇数、女神なら内削ぎで鰹木は偶数、という話がよく知られています。
伊勢神宮の内宮(祭神は天照大御神)は、内削ぎで鰹木が10本です。
しかし、外宮の祭神の豊受大御神は女神とされるのに、千木は外削ぎで鰹木は9本です。
このように例外があり、千木や鰹木の形は神社の様式や建てた時代によって決まっていることも多いので、男神と女神の決まりとは言えません。
目安として知られている話、と受け止めるのがよいでしょう。
【参考にした資料】
『図解 神社入門』(渋谷申博)、『総図解 日本の神社』(渋谷申博)、『神社に秘められた日本史の謎』(新谷尚紀)、『なぜ八幡神社が日本でいちばん多いのか』(島田裕巳)
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