No.42 大国主命と出雲大社
大国主命は国づくりの神で、出雲大社の祭神。国譲りの神話で地上を天の神に譲り、その代わりに大きな宮が建てられたと伝わる。目に見えない縁を結ぶ神として信仰される。
本文と出典
大国主命(おおくにぬしのみこと)は、出雲大社(島根県出雲市)の祭神で、地上の国をつくり治めた神です。
『日本書紀』では大己貴神(おおなむちのかみ)とも呼ばれます。
因幡の白兎を助けた話でも知られています。
【国譲りの神話】
『古事記』や『日本書紀』によると、大国主命は自分が治めていた地上の国を、天照大御神をはじめとする天の神々に譲りました。
その代わりに、天の神の宮に負けない大きな宮を建ててもらい、そこに鎮まったとされます。
これが出雲大社の始まりと伝えられています。
【縁結びの神】
国を譲った大国主命は、目に見える世の中の政治を天の神の子孫に任せ、目に見えない世界のこと(幽事、かくりごと)を受け持つ神になったとされます。
人と人との縁も目に見えない結びつきであることから、出雲大社は縁結びの神として広く信仰されています。
【神在月】
旧暦の10月は一般に「神無月」と呼ばれますが、出雲では「神在月(かみありづき)」と呼びます。
この月に全国の神々が出雲に集まり、人々の縁などについて話し合う(神議り、かむはかり)と伝えられているためです。
出雲大社では、この時期に神々を迎えるまつりが行われます。
【大黒様】
大国主命は、「だいこく」という音が同じことから、七福神の大黒天と同じ神とされるようになりました。
【参考にした資料】
『神主さんが教えてくれる「おとなの神社旅」』(三浦利規、徳本昌大)、『総図解 日本の神社』(渋谷申博)、『神道と神社の秘密』(歴史研究会)、『神社に秘められた日本史の謎』(新谷尚紀)、『なぜ八幡神社が日本でいちばん多いのか』(島田裕巳)
情報・意見(0件)
情報や意見を書くにはログインが要ります(読むだけならログインは要りません)。