No.13 一宮とは何か、どう決まったのか
一宮は、昔の国ごとにいちばん格が高いとされた神社。朝廷が決めた記録は無く、平安時代の後期に、国司がお参りする順番などから自然に決まったという説が有力。
本文と出典
一宮(いちのみや)は、昔の国(武蔵国、出雲国など、律令の時代に置かれた国)ごとに、いちばん格が高いとされた神社です。
一宮に次ぐ神社を二宮、三宮と呼ぶ国もありました。
いまも「○○国一宮」と名乗る神社が全国にあり、一宮をめぐって参拝する人も多くいます。
【決めた記録は無い】
一宮をどのように決めたのかを示す朝廷の文書は残っていません。
そのため、決まり方にはいくつかの説があります。
有力なのは、平安時代の後期(11世紀から12世紀ごろ)、国の役人として赴任した国司が、国内の神社をお参りして回る順番から自然に決まったという説です。
その国でいちばん古く、人々の信仰を集めていた神社が選ばれたと考えられています。
国司や地元の有力者が、国をまとめる拠りどころにしたという見方もあります。
【一つの国に二つの一宮】
一宮は時代によって入れ替わることがありました。
同じ国の中で二つ以上の神社が一宮を名乗ることもあり、こうした神社を「論社」と呼びます。
たとえば伊勢国では、椿大神社と都波岐神社がともに一宮とされています。
【北海道と沖縄】
昔の国の制度ができたころ、北海道と沖縄は国に含まれていませんでした。
そのため、北海道神宮や沖縄の波上宮のように、近代になって一宮とされた神社があります。
【一宮の一覧】
このサイトでは、Wikidata で一宮と登録されている神社を、都道府県ごとに並べています。
一宮の一覧 https://the-jinja.top/shakaku/ichinomiya
【参考にした資料】
『総図解 日本の神社』(渋谷申博)、『神道と神社の秘密』(歴史研究会)、『神社に秘められた日本史の謎』(新谷尚紀)
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